2013年12月30日月曜日

スダジイの葉裏の ?シイコムネアブラムシ

スダジイの葉裏にポツ...ポツと赤や黒い点。何かと見ればムネアブラムシ。調べてみればHepotaさんも撮影されて
いました。成虫になる前はイスノフシアブラムシも赤いですが今回のは同種では無さそうです。

2014年1月15日追記:スダジイの葉裏に居たものを採集したものをezo-aphidさんのご好意により送付しました。
今回、お調べ頂いて分かった事は
  • 約0.7mmと約1.3mmのものが同数いた。0.7mmのものに関しては同種か別種かわからない
  • 双方とも角状管があり第8背板の刺毛数も2本あり=Metanipponaphisでよいであろう
  • ↑その先を絞り込むには脱皮数日以内の柔らかい成虫でないと毛を確認しづらい
  • 今回は外見から判断することに。国内種は3種
  • 1:シイムネは体長1.5-1.9mm
  • 2:シイコムネは1.0-1.3mm   体長/体幅の比1.2
  • 3:シイカワリムネは1.1-1.5mm 体長/体幅の比1.4 ←今回の種の有力候補
  • 確定には春と秋に出現する有翅成虫を見る必要あり
上記に伴いタイトルを”?”付きですが変更しました。ezoさんどうも有り難うございました。

12月31日追記:見落としておりましたがHepotaさんも既に赤い状態のものとWAX状の幼虫、深度合成の成虫を撮影されておりました。また5、6枚目はWAXをまとった状態からの脱皮だったようです。Hepotaさんezo-aphidさんありがとうございました!

体長約1.05mmくらい。右手の白いWAXが気になります

前と後。ゴマ粒のような眼

歩みを止めた脚

  生きているのか死んでいるのか。カビなのかWAXなのか。こちらも点々とありました
大きさ左:約0.6mm 右:約0.9mm

そしてこれは、どういうことでしょうか
脱皮後というわけでした

体長約0.8mm. WAXを出しているのか2頭ならんでいるのか
脱皮とは気付かなかった...情けない(^^;;

成虫と思われる黒い個体。体長約1.25mm

チャタテムシの卵の横にいた幼虫。体長約0.4mm

こちらは甘露がアリ等に回収されていない成虫
12月16日撮影 新開公園

7 件のコメント:

  1. おはようございます。
    私もワックスの固まりとすぐ横にいる赤い幼虫を観察しています(リンクしておきました)。
    脱皮直後かなと思ったのですがどうでしょう。

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    1. おそくなりましたm(_ _)m
      赤い幼虫の記事、気付きませんでした(^^;;ezoさんのコメントにあるように脱皮直後ですね。年明けにでも更新します。ありがとうございました!

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  2. どうやら幼虫時代は大量のwaxに覆われてるようですね。最初は無翅成虫、中段は有翅幼虫の、それぞれ脱皮直後という解釈ができると思います。

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  3. この際(Hepotaさんのも不明のままですし)、種名を調べてみましょうか?
    脱皮直後の成虫なら、プレパラート標本で拡大して見られますので、アルコール漬け(薬用でも可)にしておいてください。ついでに、幼虫や黒く硬化した無翅虫を数点も。

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    1. おそくなりましたm(_ _)m
      頭が固いせいか幼虫時代はWAXをまとっていると想像出来ませんでした。脱皮もしかり。標本の件、年明け落ち着いてからメールで連絡します。どうぞ、宜しくお願いします。

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  4. 固着した雌をスライドに作ってみました。体長が、約0.7mmと約1.3mmがほぼ同数いましたが、どちらにも角状管があり第8背板の刺毛数も2本のようです。したがってMetanipponaphisでいいようですが、その先はやはり脱皮数日以内の柔らかい成虫でないと毛を確認しづらいようです(確かに1頭戴いたのですが、標本作成中に紛失してしまいました、スミマセン)。
    やむを得ず、外観から推測してみます。国内産3種のうち、シイムネは体長1.5-1.9mm、シイコムネは1.0-1.3mm、シイカワリムネは1.1-1.5mm、なので後2者を選択。体長/体幅の比は、コムネが1.2 、カワリムネが1.4 あたりなので、シイコムネアブラムシを有力候補としました。この確定には、秋または春に出現するという有翅虫を見る必要があります。
    体長0.7mmは同種の小型なのか、別種なのかよく判りません。多くの標本を見つつ、生態的な観察も必要かと思います。また、半数近くの雌成虫の体内に、コバチ?幼虫の姿が見えましたので、そちらではカシマルアブラトビコバチなどが常住しているのかもしれませんね。

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    1. 本当にお手数おかけしました。ありがとうございます!!
      脱皮後の成虫が揃わなくて申し訳なかったです。春にちょっと気をつけて見たいと思います。夏〜秋には雑草が腰ほどまでに生い茂り黒雲の如く蚊が集ってくる場所なので近づかず見過ごしていました。

      カシマルアブラトビコバチ、大図鑑で確認しました。持ち帰ってみる価値ありそうですね。

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