2013年7月15日月曜日

Anomoia sp. ハススジハマダラミバエ属の?未記載種

マテバシイの葉裏。は、葉裏...。葉の裏っかわ。ハウラ〜。表ならともかく葉裏のハエは撮りにくいな〜。
風ですよ〜自然な風が吹いていますよ〜と、だましだまし葉をめくり撮影。何カットか撮影出来ましたが
葉裏のハエはむずかしい... 体長約3.8mm

8月2日追記:7月26日のおちゃたてむしさんの記事が発端となりタイトル改変に至りました。
ezo-aphidさんが伊東修四郎さんの自費出版「Die Japanisch Bohrfliegen」を参照し翅紋に関して以下のように解説されておられます。
  • 前縁基部の2つの透明斑、翅端側の大きな半円(ワモン)の黒条、その内側中央部の大黒紋端部とつながって翅を横断する黒条に注目します。
  • 12種の掲載種のうち、2つの透明斑があるのは10種。
  • そのうち、つながった半円が大黒紋と離れているのは2種だけ。その2種とは
  1. 大黒紋の端から、翅の前縁と後縁に達する条を持つ A. belliata
  2. 翅の後縁に達する条がない A. okinawaensis オスグロハススジハマダラミバエ(雄の翅は全体に薄黒いらしい)
以上から今回撮影された種は3年前のおちゃたてむしさんアーチャーンさんのハエが1のA. belliataに近い種のようです。ちなみに今回おちゃたてむしさんが撮影された種は2の A. okinawaensisの可能性が高いようです。
ezo-aphidさん、おちゃたてむしさんアーチャーンさん、ありがとうございます!




7月11日撮影 新開公園

4 件のコメント:

  1. おちゃたてさんの、ハススジハマダラミバエをご覧になっていますでしょうか? [ 2013.07.26 ] の?オスグロ・・・・のところで、これが明石の3年前と同種として紹介されています。そちらにニュースとしてお知らせしたのですが、ミバエ研究者の末吉さんのお見立てでは、これが「未記載種である可能性は非常に高い」とのことです。
    Anomoia sp. ハススジハマダラミバエ属の?未記載種、としていいようです。

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    1. ありがとうございます!その後の展開は知りませんでした(^^;;勝手乍らezoさんの解説を引用させて頂きました。おちゃたてむしさんと同じで翅紋には個体差があると思いましたが需要なkeyなんですね。生態写真を撮影してから採集出来れば最高なんですが次にチャンスがあれば採集してみます。

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  2. ご指摘の通りで、たしかに翅の斑紋で(翅の角度によっては見づらいこともあり)絵合わせがぴったりこない例も多いようです。地域個体群で異なる種がいたりしますが、ミバエの記載報告を見ると翅の平面図は必須となっているので、重要な判別基準になっているものと思われます。

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    1. おちゃたてむしさんの2010年8月21日の記事のコメントも拝見しました。あまり研究が進んでいない中での的確な資料集めは流石です。チョウのように、もっと脚光を浴びれば良いのですが(^^::

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