2013年4月24日水曜日

ナガコバチ科 ( Metapelma sp. ) ♂

冬場と違い気温が上がると小さなハチ達も活発に動き撮影が難しくなる。
山道に続く階段横の手すりに1頭のハチがとまった。何やら初見の雰囲気。レンズで確認する前に飛び立つ可能性が
あり直ぐさま採集した。初見のナガコバチだった。造形はNeanastaus albitarsisに良く似ているがこちらは♂のよう。

4月26日追記:上條先生よりNeanastatus に近縁なMetapelma属で腹部の形状から雄であると教えて頂きました。
Neanastatus、MetapelmaはNeanastatinae 亜科(7属)に属している。
Neanastatinae 亜科とCalosotinae亜科(10属ほど)は雌雄、同じ形である。
・雄がコガネコバチに似て雌雄の形が違うのはEupelminae亜科(50属以上)のみ。
・Metapelma属は樹木穿孔性の甲虫に寄生するようですが、国内の報告が見つかりません。
黄色い箇所はezo-aphidさんに補足していただきました。先生共々いつもありがとうございます!!

4月24日追記:おちゃたてむしさんよりコメントを頂きのようです。画像1枚追加しました。
また、おちゃたてむしさんの撮影された素晴らしい写真を思い出しましたので是非→こちら。

Neanastaus albitarsisと違い青緑の美しい金属色

体長約4mm

黒く硬そうな顎と複雑な口吻

横長の頭部。触角の先端が気になった。以前産卵していたナガコバチも同じ構造でした

何か特別な機能がありそうですね

交尾器のようです

<<以下ステレオグラム・交差法>>




4月8日採集 増位山

6 件のコメント:

  1. こんばんは。
    相変わらず見事な深度合成画像に感嘆しています。
    いつもの山岸先生の「寄生蜂の解説」でナガコバチ科の雄の特徴を読むと写真の個体はやはり雌のように思いますが、産卵管は確認できませんか?

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    1. こんばんは。
      ご指摘ありがとうございます。小さな腹部と二股に分かれているように見えてしまった産卵管から判断してしまいました(^^;;初心忘れず「寄生蜂の解説」を再読すべきでした。また、おちゃたてむしさんの撮影された交尾場面を思い出し改めて凄いなぁと感心しながら拝見させて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

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  2. いつものように先生からコメントを頂けました。[ ]内は私の追加です。
    「?Neanastatus sp. という判断には感服しました。 このコバチは Neanastatus に近縁なMetapelma の1種です。両属ともNeanastatinae という[7属ほどの小さな]亜科に属し、この亜科[と10属ほどのCalosotinae亜科]では雄と雌は同じ形をしています。写真の個体は腹部の形からみて雌ではなく雄のようです。なお、ナガコバチ科の中で雄がコガネコバチそっくりの形をしているのは Eupelminae([50属以上と]もっとも大きな亜科)の種だけです。」
    Metapelma属は樹木穿孔性の甲虫に寄生するようですが、国内の報告が見つかりません。

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    1. こんばんは。先生、ezo-aphidさん、いつもありがとうございます。ナガコバチ科の情報がぐっと増えました(^^
      ?Neanastatus sp.という判断はまぐれです(^^;;他の属を余り知らないのも良かったかも知れません。Metapelmaもネットで調べる中で目にはしましたがmaleの写真が無くよく分かりませんでした。雌雄の形が別の亜科と同じ亜科があるのは面白いです。

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  3. こんばんは。
    やっぱり雄でしたか。大変失礼いたしました。
    樹木穿孔性の甲虫に寄生するということなら、産卵場面が見られるかも知れませんね。

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    1. こんばんは。
      いえいえ、とんでもありません。またアドバイス宜しくお願いしますm(_ _)m 情報があるのと無いのでは観察や意識の仕方が違うのでezoさんの情報は有難いですね。結果がでれば最高ですが、これまた難しいですね。期待しています(^^

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