2011年12月28日水曜日

チビハナゾウムシ と コケムシ科 (Scydmaenidae sp.)

今年も残すところ後わずか。こんなにムシ撮りにハマるとは思わなかった。

今まで撮った写真を眺めていると全く種名が分からずに放置されている写真が多々ある。
調べようと思っているうちに日が経ち過ぎで掲載するタイミングを失い、お蔵入りして
しまうケースが多い。

今の寒さから、ほど遠い10月12日に撮った写真。ツツジコブハムシを狙いにツツジの葉を
探索していた際、粘着性のある若葉の裏に、そのムシは居た。どちらも、かなり小さい。
ゾウムシの仲間であろうムシは約1.9mm。何だかよく分からない茶色い甲虫は約1.4mm
と小さい。組み合わせに意味は無いと思うが二匹ともピクリとも動かなかったのが
印象的だった。

全くタイムリーな写真ではありませんが、年を越す前に何らかの手がかりを頂けるのでは
という思いをのせ掲載に踏み切りました。

12月28日追記:ezo-aphidさんと匿名さんより、それぞれの種名を早速、教え頂きました。
それに伴いタイトル変更しました。ありがとうございました。

背中合わせの奇妙な組み合わせ。ここで何をしているのだろう?
ツツジの葉の粘液で自由が利かないようです。

脚に独特の膨らみがある。毛深く、複眼がはっきりしない。
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甲虫に見えるがそうで無い可能性もありそうな雰囲気。コケムシ科という聞き慣れない甲虫のようです。
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ゾウムシ上科から先に絞り込めません(^^;;
ゾウムシ科 チビハナゾウムシ Anthonomus (Anthonomus) minor Kojima et Morimoto, 1994

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6 件のコメント:

  1. とりあえず、Scydmaenidaeコケムシ科、というのはどうでしょうか。Scydmaenus属のネット画像に似たものが見られます。

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  2. チビゾウムシ科Nanophyidaeのようです。

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  3. 左は、ゾウムシ科のチビハナゾウムシAnthonomus (Anthonomus) minor Kojima et Morimoto, 1994ですね。比較的最近に名前が付いた種ですが、低山地の各種の花に普通に見られます。右は、コケムシ科の一種のようですが、種までの同定は写真ではまず不可能です。
    動かなかったのは、ツツジの粘液に捕われていたからかと思われます。ツツジのガクや葉を見ると、粘液に捕われて死んだ微小な昆虫がよく見つかります。

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  4. 私の方は、科の相違点を知らないままコメントしてますので無視してください。チビハナゾウムシの画像は、ゾウムシデータベースを含め、ネットでは見つかりませんでした。

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  5. ezo-aphidさん こんばんは。
    早急にお答え頂き有り難うございます。出先で確認しまして「早!」と感激した次第であります。本年は色々、御教授頂き、世界を広げて頂いた事を感謝しております。来年もどうぞ宜しくお願いします。コケムシ科はあまり、というか聞いた事が無いです。(^^;;生態を調べようにも余り情報が無いように思います。オオマリコケムシというのも仲間なんですかね。

    匿名さん こんばんは。
    コメント頂きありがとうございました。モヤモヤしたまま年を越さずに澄みそうです。Anthonomusで検索すると同一と思われるゾウムシの画像が何点かヒットしました。コケムシ科の方は姿勢が不自然なので粘液に捕われて死にかけなんでしょうね。合点いたしました。

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  6. チビハナゾウムシの方は、ciniiというサイトで「Anthonominae」と検索すると、Esakia 34:147-186.に全身写真と部分図、検索表が載っていました(これを読み解くのは素人には大変ですが、しょうがないですね)。
    コケムシ科ですが、幼虫の生態は不明のようです。成虫は樹皮下、木の坑道内、丸太や石の下、分解中の植物内、蘚苔類、アリ・シロアリの巣内、に見つかり、夕暮れに大量飛翔することがあると言われてます(北米の参考書による)。

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